起毛素材ブーツをこげ茶色に染めました( `ー´)ノ
はじめに
『このブーツ、色変えられる?』と家内がブーツを持ってきました。新品ブーツを頂いたらしいのですが、色に少し抵抗があったようで、『出来ればこげ茶色で♪』とのリスエスト。
DIY魂に火を付けられましたので、もちろん快諾!
早速染めることにしました。
では染めますよ~♪
こちらが預かったブーツです。

これはこれで可愛らしい色だと思うのですが、家内が持っている服で、これが似合うものは確かに無いように思います。
素材はリアルスウェードではなく、繊維系の起毛素材。この素材に適していると思われ、色染めでいつも愛用しているこれを使いました。

アルコール染料のスピランです。
皮革用アルコール染料ですが、繊維を染めるのも気軽に出来ます。繊維系の染色は、通常高温で定着させる染料を使用しますので、ガンガン洗濯する布地だと色抜けが激しいので止めた方がいいと思います。しかし今回のブーツであれば、しょっちゅう洗うということもないかと思いますので、恐らく大丈夫でしょう(・ω・)ノ。
※このスピランを製造していた株式会社誠和は倒産しました。管理人は使用したことはありませんが、他社から同様のアルコール染料は商品として販売されていますので、そちらをご利用ください。
それでは染めますよ(/・ω・)/
ソールのコバに染料がついてしまうと、まず落ちません。
なので最初にマスキングテープでカバーします。

硬めの豚毛を使った筆で塗っていきます。
柔らかい毛の筆だと、起毛している素材の中の方まで染料を入れ込むことが難しいので、硬めの毛がおすすめです。

アルコール染料は塗った後、一旦良く乾かし、色が薄い場合は上塗りして色味を調整していきます。
左は一回塗り、右は二回塗りです。上の画像と比較して、乾くとかなり色が薄くなるのが分かるかと思います。アルコール染料を筆塗りすると、かなりムラが出ます。このムラ感が風合いになるので、筆塗りの面白さでもありますね。二度塗りした右側のブーツ、場所により二度塗りした場所としない場所を作ることで、敢えてムラ感を出すようにしてあります(=゚ω゚)ノ
もしムラ感を出したくない場合は、スプレーかミストで広く、薄く、回数を重ねて塗っていくと綺麗に仕上がると思います。

二度塗りの途中画像です。

最終的に三度塗りで仕上げました。
中は元のピンクカラー。この組み合わせも又、なかなか良いのではないかと思います(´▽`)/
家内もこの色目を気に入ってくれたようで、『ほっ!(*´▽`*)』としましたよ。

まとめ
起毛素材ブーツの色染めをご紹介しました。アルコール染料で染めると、顔料系の色付けと違って、自然な発色となるのでお勧めです。ただし履いている間に色が抜けてきて、同時に色焼けで色目が薄くなってくることが多いです。それも又風合いとして楽しんでも良いかもしれません。もとの濃さに戻したければ、再度染めればいいだけです(∩´∀`)∩。
又作業する場合は、出来れば薄い手袋をした方が良いかと思います。手に染料が付着すると、本当に落ちないです(;゚Д゚)。もし付着してしまったら、乾く前にアルコールですぐ拭いて、石鹸で良く洗った方が良いと思います。