クサガメの冬眠支度 ~トロ舟の飼育水槽で冬眠させてます~
我が家のクサガメは、トロ舟を使った飼育水槽で飼ってます。去年もこのトロ舟水槽で冬眠してもらいました。冬眠させるにはしっかりと体力を付ける必要がありますので、夏場は少し太り気味かなと思うくらい、しっかりエサを食べさせることが重要ですね( `ー´)ノ
10月下旬くらいから、段々気温が落ちてくるに伴い、食欲もだんだん落ちてきます。11月中旬頃には、食べたエサを飲み込まずに、吐き出すことが多くなってきましたので、気温が一気に下がった11月下旬から徐々にエサ抜きをしていきました。体内に排泄物が残ってしまったまま冬眠に入ってしまうと、それが腐敗してしまうことがあるので必ずエサ抜きをして、それらを排出させる必要があるのです。
では、冬眠用に飼育水槽を若干仕様変更します
うちの飼育水槽には、産卵ボックスへの入口が開けてありますので、それを塞ぎます。
これですね↓

開けた時に切り取った木片を取ってありますので・・・

戻します。

次に水抜き穴をふさぎます。大雨が降った時に、適正値以上に水位が上昇しないように、水抜き穴を開けているのです。穴は竹の丸箸よりも少し狭いくらいにしてありますので、箸を刺したら水が漏れないように、裏側からポリプロピレンにも使用可能な接着剤で固めます。この接着剤は素材を溶かしてとめるのではなく、粘着力で貼りつけるタイプなので、箸を抜き取ったあと強くこすれば、接着剤は取れてしまうのです。

冬眠させる時の水位は通常よりもずっと深くなります。理想は30㎝以上と聞きますが、要は落ち着いた環境の確保と水の凍結と共にカメが凍ってしまうのを避ける為、水深が必要となる訳です。我が家のある地域では、冬場水が凍ったとしても数ミリの範疇なので、カメが凍ってしまう心配は無用です。
一方、場合によってはカメが冬眠途中目を覚まし、水から出てくることもある場合があります。その際上がれる陸場がないと、溺れてしまう恐れがありますので、出来るだけ深い水深を確保し、陸場も作る必要があります。
なので、普段使っている陸場を、トロ舟の高さギリギリまで高さの嵩上げをする為、タイラップを使って同じ素材のパーツを取り付けます。

トロ舟の高さギリギリまで陸場を上げます。

水苔を入れます
冬眠させる方法は色々あるようですが、我が家では水苔を使っています。欄の植え替え等に使用する園芸用水苔が便利なので、これを使っています。水苔は完全に乾燥させれば、再度使用出来ますので、去年使用したものを使います。この乾燥水苔、水を吸って戻ると凄まじい量に増えますのでご注意下さい。うちのトロ舟サイズで、乾燥水苔150gを使いましたが、ほぼ満杯状態まで増えます(;・∀・)

念のため水を水槽の縁ギリギリまで入れ、良く苔をもみ洗いします。それを3回程繰り返しました。
流れ出たコケを受け止める為、嵩上げに使った残りをお皿に使いました。

万一冬眠中に目覚めた際、陸場に上がれるよう、スロープは苔の中に垂らしておきます。

冬眠支度が完了です(/・ω・)/

カメを陸場に乗せて、蓋を載せました。カメはのそのそ水に入り、一面の苔に一瞬戸惑っていましたが、やがて苔の中に潜っていきました。翌朝確認したところ、そのまま潜っていましたので、恐らくこのまま冬眠に入ってくれるでしょう。
まとめ
我が家のクサガメの冬眠支度の手順をご紹介しました。
地域により、氷が厚く張る場所もあるかと思いますので、その場合は必ず水深を深くすることが必要です。苔の替わりに落ち葉等を使うことも出来るようですが、あく抜きが必要であると聞きますので、繰り返し使用出来る園芸用の水苔が一番使いやすいのではないかと思います。
冬の間、クサガメに触れ合うことが出来ないのは寂しいですが、元々自然界にいた時には毎年冬眠していたカメですので、出来るだけそのリズムで育ててあげて、長生きさせてあげたいと思います。