切れたバイクシートを補修しました( `ー´)ノ
はじめに
先日XJR1200に乗ろうとしたとき、『?!(;゚Д゚)』となりました。
・・・切れてます。
通常切れたシートを補修するには色々選択肢がありますが、比較的小さい傷の場合、接着剤や補修シールを使うことが多いかと思います。
しかし接着剤だといかにも直しました感が出ますし、補修シートでは切れているシートがエンボス意匠の為、貼った場所がはっきりくっきり目立ってしまう。
そして何よりこのシート、管理人がDIYで貼り替えており、比較的綺麗に仕上がっていたので、大変お気に入り(*’▽’)であるシートなのです。なので、中途半端な補修自体が許せないので、出来るだけきちんと補修することにしました。
補修方法
最も綺麗に補修する方法は、一旦シートを剥がして切れた箇所のシートを塗ってある箇所の糸を解き、新しいシートを縫い付け、シートを貼りつけ直すやり方ではあると思いますが、これは難易度マックスどころか、管理人がやればかえって汚くなる恐れが極めて大です。
でこんな方法を考えました。↓これ、シートを横から見た図です。
シートのつなぎ目にあて革を縫い付けます。
縫い付けた革をシートの裏側に折り返します。
折り返したあて革を、タッカーでシートに留めます。これで傷が完全に覆われますので、傷は見えなくなります。しっかりと覆うことで、傷の切り口から水が入る恐れも極めて低くなるかと思います('◇’)ゞ
で、縫い方ですが、過去革を塗った経験から、①強度 ②目立ちにくさ を考慮し、↓こんな縫い方にすることにしました。上から見るとこんな感じ。ポイントは縫い付けている箇所を、シートの合わせ目に出来る限り合わせることですね。そうすれば縫い目が目立たなくなるはずです。
横から見るとこうなります。理屈では簡単に思えますが、さて上手くいくでしょうかね(;^ω^)
では、始めましょう( `ー´)ノ
あて革のドナーは、以前このシートを貼る時に剥がした純正のシートカバーを使います。
切り出したあて革を、シートにあててみます。短いとカットし直しになりますので、長めにカットしたほうが良いです。長すぎたら余分を切れば良いだけなので( `ー´)ノ
では縫っていきます。使用した針と糸は特別なものではなく、家内の裁縫セットに入っていたものを使いました。
最後に折り返して被せますので、当然ひっくり返して裏が表になった状態で縫い付けます。センターから端に向かって、左右を分けて縫うことにします。その方が左右バランスが綺麗にとれるはずです。
後ろの糸にテンションをかけながら針を抜くようにしたほうが、糸がこんがらがってしまう恐れが減ります。
シートに針を通すのはかなり固いので、指ぬきで針を押すようにして通した方が楽に作業が出来ます。
シートの合わせ目に縫われているのかを随時確認しながら作業しました。
もうすぐで片側が縫い終わります。ここまで縫うのに、約20分くらいかかりました。
もう片側を縫いすすめていきます。
切り口箇所にさしかかりました。この場所は切り口を縫い合わせるように糸を通しました。
問題発生です(-_-メ)
縫い進めて、『んっ?!(゜_゜>)』となりました。
何ということでしょう。あて革に切れ目が入っているではありませんか(;゚Д゚)
カバーするはずのあて革に切れ目が入っているなんて最悪。事前のチェック不足が原因です。
革(合成皮革含め)はある程度引っ張りをくわえれば素材に追従しますので、切れた箇所が裏側に隠れるよう、あて革の縫うラインを修正していくことにしました。
同時に、切り口が引っ張りに耐えられるよう、切り口を糸で縫います。
縫い終わった切り口を引っ張ってみましたが、意外としっかりしていたので、ちょっと驚き。
縫い終わりました。
あて革を折り返して、くせを付けるようにします。
あて革をシートの裏にタッカー留めします
あて革を引っ張りながら、タッカーで留めていきます。
管理人が使用しているタッカーは以前シートの張り替えをした際に購入したものです。タッカーにも強力なポッチキスとしても使用出来る汎用性がとても便利だと思いこれにしました。しかし価格がかなり手頃だったので、使ってすぐ壊れるかも・・・と思っていましたが、金網を木枠に留めるのに使用したり、DIYではかなり酷使していますが、今のところ駄目になる様子は全くないです(^.^)。結構コスパは高いと思います。
タッカー留めが終わりました( `ー´)ノ
あて革の切れていた箇所です。ここならシートを付けた時に、外からは見えない場所になるので、大丈夫そうです(/・ω・)/
出来上がりを確認します。
いかがでしょうか?完璧には程遠いですが、想像していた出来上がりとほぼ同じレベルに仕上げることが出来ました。娘に見せたら、『ええ感じではないかい( `ー´)ノ』との評価でした。
シートをXJRに取り付けました。特に違和感もなく、いい感じにはまっているかと思います。
まとめ
あて革の切り出しから、最後のタッカー留めまで、かかった所要時間は約2時間弱でした。
接着材や補修シートの場合、使っている間に剥がれたり、劣化したり、結局再度修理することになるケースもあるかと思います。このやり方はあて革をしっかり縫い付けていますので、シート張り替えに近い修理方法の為、長い目で見れば一番安心できるやり方なのではないかと思います(∩´∀`)∩