乾燥した靴墨(ワックス)を再生させる方法(/・ω・)/
はじめに
靴を光らせるのに使う靴墨、長く使っていると溶剤が乾燥してだんだん硬くなってきます。硬くなった靴墨はドライヤー等で温めると、又柔らかくなって使えると言われていますが、これを実際にやってみると、温かい間は良いのですが、冷めると元の硬さに戻り、それどころか温めたことで有機溶剤の蒸発を促進させてしまうので、より悪化してしまう場合も多く見られます。
それでは管理人がやっている方法をご紹介したいと思います。
それでは早速やってみましょう('◇’)ゞ
かなり溜まっている使いかけの靴墨です。一番下のパッケージはデザインが異なりますが、これが新しいパッケージになります。なので、上の3つは古いバージョンですね。蓋を開けてみますと・・・
良く有りがちな、全部使い終わる前の硬くなってしまったしまった靴墨ですね。
硬くなってしまった靴墨は、指の温度で溶かそうとしても、なかなかうまく溶けてくれないので、革に塗布するのが難しくなります。少し乾いているくらいの靴墨の方が光りやすいからと、中には敢えて蓋をあけっぱなしにして少し乾燥させる人もいるようです。しかしながら薄く均一に塗布するには、指で溶かしながら塗布するのが良く、乾燥した靴墨はなかなか溶けないので、やはり新品のような柔らかい状態が理想的なコンディションであると思っています。
さて、固まった靴墨を崩してみましょう。
すると下の方や、割れ口は意外としっとりした感じになっていることに気づくかと思います。そうなのです。乾いた靴墨は表面に近いところはかなり乾燥が進んでいるのですが、内部はそんなにひどい状態になっていないことが多く、つまりこれを再度混ぜて、練ってあげれば、柔らかい靴墨に再生出来る訳ですね(´▽`)/。
缶は4つありますので、二個一にしたのを、最後に1缶にまとめたいと思います。
プラスチックのヘラで崩します。
崩したら、ヘラで押すように練っていきます。
練り作業を続けていると、靴墨がどんどん柔らかくなってきます。内部に偏っていた有機溶剤が全体に回り出し、柔らかくなってきている訳ですね。
もう一つの缶も合わせて練ります。
それぞれが練り終わりました。
二個一に合わせます。
ぴったり一缶に収まりましたね('◇’)ゞ
完成しました。ただこの靴墨、木目が粗いというか、まさにマッシュポテトといった感じで、柔らかい状態になっているので、新品の靴墨と比較すると、指に適量をとるのに、少々コツが必要です。ポイントは指で良く溶かしながら取ることでしょうか。何度か指で取っている内に、新品のようにしっかり詰まった感のある靴墨に変わってきます。
しかしながら練り合せたこの靴墨、しばらく日数が経つと、又だんだん硬くなってきてしまうのです(;゚Д゚)。元々有機溶剤が少なくなっていたものを練り直していますので、表面が少し乾くだけで硬くなってしまうのは仕方ないことですけどね・・・(;・∀・)
ではこの硬くなってきた靴墨、どのように使うのが最も良いのか、管理人のやり方をご紹介したいと思います。