【XJR1200&1300】強風でまさかの転倒( ゚Д゚) 強風、地震対策の転倒防止リフトアップスタンドを自作しました
はじめに
朝夕の気温差が激しく強風が吹き荒れた日のことです。会社から帰ったら、目を疑う光景が飛び込んできました。
XJR1200が強風にあおられて、ぶっ倒れていたのです( ゚Д゚)。
車体カバーをかけていたにせよXJR1200は車両重量250kgもあるので、まさか風で倒れるとは夢にも思っていませんでした。考えてみれば台風であおられたトラックが倒れることもある訳ですから、見通しが甘かったとしか言いようがありません。
慌ててスーツを着たまますぐ起こしました。ミラーは根元から折れ飛び、XJR1300の足元に寄りかかるように倒れていたので、『XJR1300にも被害が??』と青くなりましたが、運よく倒れてきたXJR1200のセパハンが1300のチェーンカバーにぶつかっただけで被害は最小限に済みました。XJR1200もエンジンスラーダーのお陰でフューエルタンクも無事でした。



もたれられたXJR1300のチェーンカバーはぐにゃり。

朝夕の寒暖差により、最近は半端ない強風が吹き荒れることが多くなってきていますし、いつ大きな地震が来るかもわかりませんので、転倒防止策を講じることにしました。
転倒防止策はこれにしました('ω’)ノ
休日の度にほぼバイクは乗っていますので、着脱が簡単に出来て、もちろん効果がある転倒防止策を色々検討した結果、以前から気になっていたリフトアップスタンド方式にすることにしました。
リフトアップスタンドはリアタイヤを浮かせることでチェーン清掃などをしやすくなる工具です。センタースタンドが付いていないバイクですと、リアタイヤをフリーに回すことが出来ません。そこでリアタイヤのスイングアームをリフトアップすることでリアタイヤが回せるようにするのですね。
スイングアームをどんどんリフトアップし、サイドスタンドとリフトアップスタンド、前輪の三点支持によってリアタイヤを地面から浮かせるのですが、スイングアームを少し持ち上げるくらいにするくらいであれば、右方向にバイクを倒そうとしても全く倒れないくらいの保持力を発揮してくれるわけです。
↓これなんかはかなり人気があるリフトアップスタンドみたいです
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長さを変えて下からスイングアームを押し上げるという機能そのものは、床下を支える鋼製束と同じですね。鋼製束なら価格は600円前後で入手できますので、加工してリフトアップスタンドとして使えるのではないかと思われますので、鋼製束をベースにしたリフトアップスタンドを作ることにしました。
管理人はXJR1200とXJR1300の2台持ちなので、当然2本作ります。
鋼製束を入手しました('ω’)ノ
リフトアップスタンドを掛ける場所ですが、当初スライダーにかませるのが良いのではないかと考えました。
というのは、今回の転倒防止策は強風のみならず、極力地震による転倒防止策としても機能させたいと考えたからです。慣性の法則は重さに比例し、バイクの中で最も重いのは言うまでもなくエンジンです。揺れによって倒れようとする力が最も強くなるのはエンジンですから、エンジンに近い場所に取り付けているスライダーに取り付けて保持するのが最も理想的ではないかと考えました。
が、よくよく考えてみると、バイクが揺れると当然多少なりとも地面との距離が近くなったり離れたりします。例えリフトアップスタンドでテンションをかけていても、揺れることでスタンドが外れてしまう可能性は極めて高くなります。
一方スイングアームに取り付けた場合、取り付け時にスイングアームを少し持ち上げながらスタンドでテンションを掛けますので、バイクが揺れて地面から多少距離が離れたとしても持ち上げられていた(縮まっていた)スイングアームが伸びる為、スイングアームからリフトアップスタンドが外れる恐れもかなり低くなるかと思います。
まずどの長さの鋼製束が良いのか、スイングアームと地面との長さを測ってみました。

長さは約32センチでした。そこで伸縮範囲が23~37センチ範囲のMサイズを選びました。
いつもお世話になっているコーナンプロで購入した鋼製束で、表面が高耐食性表面処理であるダクロダイズド加工がされています。実はこの鋼製束、500円でお釣りがくるのです。嬉しいほどのコスパですね(^o^)丿。
購入後、早速スイングアームにかませてみました。

思った通りです。サイドスタンドをかけているバイクは斜めになっていますので、当然スイングアームも斜めになっています。
なので、地面に垂直に立てた鋼製束でスイングアームを持ち上げると、スイングアームに接している大引受(スイングアームと接しているゴム貼りの鉄板)は斜めに当たる為、点で押し上げている状態になります。

斜めになっているスイングアームにぴったり合わせて押し上げる為には、鋼製束も斜めにする必要があります。
こんな感じですね。

これで大引受がスイングアームとぴったり接していますが、当然ベース部分は斜めになってます。
市販されているリフトアップスタンドはこの部分が可動するようになっており、地面に平行に設置出来るようになっています。以前は斜面に使用出来る様、ベースが可動する鋼製束があったようなのですが、現在は廃盤になっているようで、探しましたが見つかりませんでした。
いずれにしてもこの斜めになっている箇所を埋めてやれば地面にぴったり付くのですから、隙間を埋める様に加工することにしました。又市販されているリフトアップスタンドは、滑らないようにゴムでがっちり覆われているものばかりでしたので、同様に地面との設置部分はゴムを張り付けることにしました。
実際にどれくらい地面から離れているのかを測ってみます。24ミリでした。

この隙間を埋める方法として、カットした木材を使用することにしました。ベース部分の寸法は、幅85ミリ×長さ90ミリでしたので、使用するのはツーバイフォー材が良いのではないかと思いました。ツーバイフォー材は幅が89ミリで厚みも38ミリですので、24ミリの隙間を埋めるのにも十分ですね。
どのようなパーツを作るのか、原寸大図面を書いてみました。
黄色い箇所が木材で、この木材の下にゴムを張り付けるようにします。38ミリの厚さから24ミリの隙間を引いた残りの14ミリの厚さの部分に鋼製束をビスで固定することにしますが、鋼製束の厚さは2ミリですので16ミスのビスを使用することにします。

鋼製束を図面に当ててみました。

続いて木材の下に貼り付けるゴムを手配することにしました。