【XJR1200】フロントディスクブレーキキャリパーをオーバーホールしました(‘◇’)ゞ
はじめに
愛機XJR1200は中古で購入しましたが、購入当初から気になっていたのはフロントブレーキのタッチでした。軽ーく指でブレーキレバーを引いたくらいではレバーは動かず、更に力を入れると、ひっかかりが取れたように、いきなり『クッ!』って感じで動くのです。元々がこんな感じの操作性なのだろうと思っていましたが、その後に購入したXJR1300のフロントブレーキのタッチが、全く別物であることを体感し、1200のタッチがひどく悪化していたことに気づいた訳です。
色々調べてみると、ピストンが固着しかかっている症状にぴったりで、改善するにはオーバーホールが最善策であると分かりました。しかしながら走っていても問題がある訳ではなかったのでそのままにしていたのですが、最近になって流石にひっかかりの症状がますます悪化してきましたので、重い腰を上げてブレーキキャリパーをオーバーホールすることにしました。
今回の作業に必要な工具はこちらです( `ー´)ノ
管理人が今回の作業で使用した工具です。
・コンビレンチ(8mm、10mm)・・・・・・ブリーダープラグボルト、ブレーキホースの脱着
・ヘックスソケット・・・・・・・・・ヘックスレンチでは高トルクに耐えられないように思います
・ロングスピンナハンドル・・・・・・非分解のキャリパーを分解する場合には必要となる可能性大です
・ピストン外し工具・・・・・・・・・管理人が入手したものは役に立たず
・プライヤーレンチ・・・・・・・・・ピストン外し工具の代わりに使用。これで外れました。
・トルクレンチ・・・・・・・・・・・19Nmが計測出来るもの
・耐水ペーパー(2000番)・・・・ピストンの付着物を除去
・ナイロンブラシ・・・・・・・・・・ピストン内部の汚れを掻き出しに使用
それでは作業を開始しますよ( ̄▽ ̄)/
まずブレーキフルードを抜きます。ブリーダープラグボルトは8mmです。画像ではプラグに取り付けるゴムアタッチメントを使っていますが、すぐ脇から漏れてしまうので、何度か使った後は使うのをやめてしまっています。
使うのをやめてからは、今までやっていた通りにチューブをプラグにタイラップで締付ています。こんな感じです。外す度にタイラップ1本使いますが、外れたためしがないので、安心です。
ブレーキホースの取付け口には、黄色で囲んだ場所にワッシャーがはまっています。
これですね。組み立てる際に付け忘れないように写真をしっかり撮っておきました。
今回のキャリターピストン外しの為に、専用工具を購入、事前に準備していました。が、ガチガチに固まったピストンには全く歯が立ちませんでした。プライヤーを握り、ローレット加工のアタッチメントをピストン内部に押し付けることでピストンを抜く仕組みの工具でしたが、力の限り握ってもピストン内部をローレットが滑ってしまい、どうにもなりません(;・∀・)。又ピストンを高圧エアで抜くことが出来るエアコンプレッサーも、当時管理人は持っていませんでしたので、致し方なくキャリパーを分解してピストンを引っ張りだすことにしました。
尚キャリパーはメーカーから非分解指定されているパーツユニットなので、分解する場合はくれぐれも自己責任にてお願いします。
禁断のキャリパー分解に着手しました(・ω・)ノ
それではキャリパーを分解します。留めているヘックスボルトはかなりのトルクで締めてあったので、ヘックスビットソケット&伸縮式スピンナーハンドルで外しました。
フルードの通り道にはゴムのシールがはまっています。これは無くさぬよう、注意が必要です。
キャリパーは非分解指定なので、当然このパーツはパーツリストには記載されておりません。取り寄せの可否は定かでないですが、再利用することにします。
専用工具で抜けなかったピストン、どのように抜くのかで悩みましたが、やはりこういったケースで頼りになるのがプライヤーレンチですね(´▽`)。
ギザが入っていないのでピストンに傷をつける心配はありませんが、ピストンの曲面が平らにならないよう注意しながら作業を進めました。結果、抜くことが出来ました('◇’)ゞ
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キャリパー内部のシーリングゴムを外します。傷を付けぬよう竹串を使いました。
シーリングが外れた窪みには、グリスのカスがこびり付いています。灯油で洗浄しながら、ナイロンブラシでカスを綺麗に除去します。
ピストン、キャリパー、全て灯油で丸洗いしました。
ピストンには汚れがこびり付いていますので・・・
傷が付かないよう、2000番の耐水ペーパーで汚れを落としました。
更にピカールで磨いて、面出しをしました。
それでは、新しいシールをセットしましょう('◇’)ゞ