【XJR1200&1300】キャブレターのスロージェット、エアジェット専用マイナスドライバーを自作しました ( `ー´)ノ
はじめに
管理人はXJR1200とXJR1300のキャブ車に乗っています。
過日キャブレターをオーバーホールした際、当然ジェット類も外したのですが、パイロットジェットを外した際、事前に浸透潤滑剤であるラスペネを吹いていたにも関わらず、柔らかい真鍮製であることもあり危く舐めそうになりました。特に小さめなジェットは、サイズが合わないドライバーで無理に外そうとすると舐めてしまう恐れが極めて高いことを改めて感じました。
以前メインジェット専用ドライバーを自作したことがありますので、今回パイロットジェットとエアジェット専用マイナスドライバーを自作することにしました。自作したドライバーのベースにしたのは車載工具入れに入っていたドライバーを選びました。特にパイロットジェットにはこれでしょ!っとこだわったのには、ちゃんと理由があるのです( `ー´)ノ。
その前にキャブレターで使われているジェットの種類をご紹介したいと思います。
こんなに色々あるのです(・ω・)ノ
サービスマニュアルに記載されているジェット関連画像です。
①のメインジェットは、中速から高速域で作用するジェットで、フルスロットル時の燃料供給調整の役割を担っています。場所は下記画像の赤丸の箇所で、使用されているジェットの中では最も大きいものになります。
このメインジェット用には、以前専用マイナスドライバーを自作しておりますので、作り方に関しては下記記事をご参照下さい↓
【XJR1300】キャブレターメインジェット用 マイナスドライバーの自作方法です(・ω・)ノ
②のパイロットジェットはスロージェットとも言われており、スロットル閉じから1/4開度まで作用し、アイドリングから低速域にはこのジェットが作用しています。場所は黄色丸の箇所で、結構奥の方に位置しています。
③のパイロットエアジェットは、キャブレターへの空気流入量を調整する役割があるようです。場所は下記画像黄色丸箇所で、エアクリーナーからの空気流入に常にさらされているので、かなり固着している確率が高そうです。
つまり舐める恐れが高いのではないかと思います。
④のパイロットスクリューはジェットではありませんが、パイロットジェットが作用するパイロット系、又はスロー系と言われているエア通路に係る混合気調整を行います。アイドリングを含め、街乗りで多様する低速回転域に係る大切なパーツですので、メインジェットが作用するメイン系よりも重要なパーツかもしれません。パイロットスクリューを最後まで締め込んだところから、スクリューを回し戻すことで混合気の濃さを調整します。因みにサービスマニュアルによると、管理人の所有している’94年式 XJR1200では3回転戻し、’98年式XJR1300では1と1/2回転戻しとなっています。かなり戻し幅が違うのがとても意外ですが、1200との違いであるメッキシリンダー採用による放熱効果向上によるものかもしれません・・・(・.・;)。場所は下記画像の黄色丸箇所で、こちらも最後まで締め込むと、かなり奥の方になります。
⑤のメインノズルは、メインジェットの下に取り付けられています。取り付けはメインジェット側からでなく、裏側のダイヤフラム側から差し込まれています。下記画像はダイヤフラム側からのもので、黄色丸の箇所に取り付けられています。ここに見える穴にダイヤフラムユニットに付いているニードルが差し込まれています。負圧に応じてダイヤフラムが上下し、同時にニードルが上下することでメインジェットを通るガソリン流入量が調整されます。
それではまずパイロットジェットの専用マイナスドライバーから自作します。