【XJR1200】エンジンが熱くなると滑り出すクラッチを修理しました やっと判明した意外な原因にマジびっくり!(◎_◎;)
はじめに
管理人の愛車XJR1200に、最近今までなかった不具合が発生していました。走り始めはなんともないのですが、エンジンがかなり熱くなってくるとクラッチが滑るというアンビリーバブルな症状です。こんな状態では高速道路やツーリング等、遠出することは出来ませんので、何とか修理すべくまず以って原因を探ってみることにしました。
エンジンが温まると発生する現象
エンジン始動直後は滑るという症状は一切出ません。エンジンが熱くなってくると、まずどんどんクラッチレバーが硬くなってきます。同時にクラッチが繋がる場所がレバーから遠くなり、つまり握るとすぐクラッチが切れるようになるのです。クラッチを握った際に感じる『遊び』も完全になくなり、挙句の果てに高回転域でアクセルをガバッと開けるとクラッチが滑ってしまうのです。
通常クラッチが滑ってしまう原因は、次のことが考えられます。
①クラッチプレートやフリクションプレートが減っている。
②クラッチスプリングが弱っている。
③自動車用のエンジンオイル等、滑りやすいオイルを使用している。
しかしこれらは管理人のXJRには一切当てはまりませんでした。クラッチプレートは問題ないことは確認済で、フリクションプレートは交換したばかりです。しかも比較的滑りやすい持病対策としてFJR用の対策プレート&対策スプリングを入れてあります。オイルは信頼のヤマルーブスポーツ一択です。ご参考までに作業内容はこちらをご覧ください↓
【XJR1300】クラッチフリクションプレートの交換方法です。滑り対策プレートを入れました( `ー´)ノ
【XJR1200&1300】ヘタッてるとクラッチすべります。クラッチスプリング交換方法です( `ー´)ノ
特にこの症状が出始めたのが、マスターシリンダーのオーバーホールの後で、つまり低下していた油圧クラッチの油圧が元に戻った後でした。これが引き金になっているように思われましたので、こんな推察をしてみました。
・クラッチレリーズ(プッシュレバーcomp)のシーリングはDIYで交換済。シリンダー内壁がかなりガビガビになっていた為、ペーパーで研磨除去し、最後にピカールで磨いて仕上げている。つまり内径のクリアランスが微妙に広がっていることで、ピストンが若干斜めにカクカクと動く感じになってしまい、本来クラッチスプリングの力で戻るはずのピストンがしっかり戻り切っていないのかもしれない。
・マスターシリンダーの圧力が戻ったことで、ピストンを押す力が一気に強くなり、ピストンが斜めになる確率が一気に高まった?
・ピストンが戻らなければ当然プッシュロッドを押したままになる為、クラッチを握っていなくても握っているのと同じ現象が生まれる。調べてみるとフルードは温度が高温になると熱膨張により体積が微妙に増える為、クランクケースに取り付けられているクラッチレリーズ内のフルードは、エンジンが温まることで体積が増え、ロッドが押されることによって滑りが発生してしまっている。
プッシュロッドはほんの少し先が削れただけでクラッチのミートポイントが変わるくらい、極めて繊細なパーツであると言われています。ほんの少しの熱膨張でも十分影響が出る恐れもあるのではないかと考えました。
もしこの推察が正しければ、クラッチレリーズ本体を新品に交換すれば完治する訳ですね(゚∀゚)/
新品のクラッチレリーズ(プッシュレバーcomp)はまだ出ますので、交換してみました。