【XJR1200&1300】ヘタッてるとクラッチすべります。クラッチスプリング交換方法です( `ー´)ノ
はじめに
XJR1200、1300はクラッチが滑りやすいと言われています。特にエンジンをパワーアップした場合、高回転までブン回したら、ほぼ一発で滑ってしまうこともあるようです。これはXJRに限らず、大排気量の馬力のある旧車には共通して起こったウィークポイントであったと聞いています。
XJR1300の場合、2003年以降、FJRのクラッチフリクションプレートを3枚入れることで滑り対策がなされており、合わせてクラッチスプリングも同時に強化されているようです。しかし強化されたスプリングですから当然クラッチが重くなるわけで、1300のクラッチが重いと言われているのはこれも要因のひとつではないかと思います。
過日XJR1200のフリクションプレートを交換した際、クラッチが重くなるのを嫌ってスプリング交換はしませんでしたが、スプリングを取り付けた際、かなりヘタリが出ているように思ったのが気になり、今回対策スプリングに交換することにしました。もちろん多少重くなるのは覚悟の上です('◇’)ゞ
それでは作業開始です( `ー´)ノ
こちらが取り寄せしたスプリングです。
密閉された袋の中に油紙みたいなものが一緒に入っています。
気化性防錆紙でした。表面加工してない為、これが入っていないと一気に錆びてしまうのだと思われます。クラッチに取り付けた後は、クランクケース内でオイルまみれになりますので、錆びる心配はありません。
フロントタイヤを2×4材に乗り上げます。
フロントを少し上げた状態でサイドスタンドを立てれば車体が更に傾きますので、エンジンオイルを抜かなくてもクランクケースカバーを外して作業することが可能です。
但し作業場所が平坦であること、サイドスタンドが潜ってしまうような柔らかい地面でないことが必須です。又必ずギアを1速に入れた状態で、バイクが動いてしまうことがないよう、細心の注意を払いましょう( `ー´)ノ
クランクケースカバーを外します。
スピンナハンドル&ソケットなら、緩んだボルトはドライバーのように回せるので速く外せます。
場所によりボルトの長さが異なるので、留まっていた位置の通りに並べておきます。
ボルトを全て外したら、プラハンで軽く叩いてクランクケースカバーを外します。
カバーとクランクケースの間にはガスケットがはまっています。本来は新品に交換ですが、綺麗に外れた場合はオイルストーンで綺麗にし、液体ガスケットを塗布して再利用することも可能です。真似される場合は自己責任でお願いします(・ω・)ノ。
今まで2度、液体ガスケット&ガスケット再利用をやっていますが、管理人の場合はオイル漏れが発生したことは、(幸運なことに)今までありません。万一漏れたらその時にやり直せば良いと思っているので(゚∀゚)。エンジンオイルを抜いて入れることもありませんし、作業は簡単なので(・ω・)ノ。
液状ガスケットはこちらを使用しています。使いきりタイプですが、メインの素材がシリコンなので、しっかり蓋をしていれば簡単に乾燥しませんし、うすーく塗布するので、クランクケースカバーに使用するくらいで使いきることはありません。これひとつでかなりもちますのでお勧めです( `ー´)ノ
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クラッチスプリングを外します。
外したら、早速新品パーツと比較してみましょう。