鞄の革製持ち手 ボロボロになったので革巻き補修しました( ̄▽ ̄)
はじめに
鞄の持ち手は、長く使用していると革の表面(銀面)が擦れてヌバック状になったり、手の汗や脂で固くなり、最後はひび割れてボロボロになってしまいます。クリーム仕上げの革靴のように、元々油分や水分、クリームを入れる手入れを前提とした仕上げの革と違って、乾拭きをお手入れの基本とした仕上げの革で作られた財布、ベルト、鞄の場合はどうしても擦れや劣化は避けることが難しいかと思います。
かなりボロボロになってしまった持ち手の場合、素材そのものを修復するよりも、薄手の新しい革で巻く補修方法が、素人でも簡単に綺麗に仕上がりますので、この方法をご紹介します( `ー´)ノ
準備するものφ(..)メモメモ
東急ハンズやジョイフル本田等、かなりこだわった革関連DIYのコーナーに行くと、ほとんどすべての材料、道具が一度に揃うかと思います。
■材料
・あて革・・・元の色と同色が落ち着きますが、敢えて違う色にするのも面白いかと( ̄▽ ̄)。
・ロウ引きのナイロン糸・・・擦れの堅牢度で考えると、ナイロン糸が良いと思います。
・しつけ糸・・・ミシン糸でOKです。色は白が分かりやすいですが、お好みで(*‘∀‘)。
■作業に必要な工具、道具
・菱目打ち・・・歯の数は3本が扱いやすいですが、直線を気にするなら6本くらいでも良いかと(・ω・)ノ
・革用縫い針・・・使用するロウ引きナイロン糸が通る糸穴の針。両端に付けるので2本必要です。
・ハンマー又は木づち・・・菱目打ちを打つのに使用。
・ゴム板・・・菱目打ちを打つ際の下敷きです。これがないと革の下に敷いたものに穴が開きます。
それでは作業開始です('◇’)ゞ
持ち手を巻く革の大きさですが、こんな感じになります。
補修する持ち手より若干長くしないと元の持ち手が見えてしまうので、補修した感が思いっきり出てしまいます(;^ω^)。
次に当て革の幅ですが、こちらは持ち手の外周よりもやはり2~3mmほど短い長さにします。持ち手に革を巻いてナイロン糸で絞るように縫っていくのですが、革を合わせる箇所に隙間がないと、絞るように縫うことが出来ません。革と革の端は密着するくらいまで縫い絞らないと持ち手と密着しませんし、何より革がぷかぷか浮いたような状態になってしまい、握った時の感触も極めて悪くなります。
持ち手の外周を測るには、このようにすると良いと思います↓
上から見たらこんな感じです。細身のメジャーがあれば、それでくるっと巻けば、すぐに寸法は出ます。
持ち手の外周から、約2~3mmほど短い長さでカットします。
カットし終わったら、ナイロン糸を通す穴を、菱目打ちで開けていきます。