加水分解した合成皮革部分を綺麗にする方法です(・ω・)ノ ※再生方法ではありません

我流DIY

はじめに

合成皮革という素材は、実は出来た瞬間から劣化が始まっていると言われています。劣化の代表例は加水分解です。エナメルやウレタンコーティング等も加水分解しやすい素材ですが、加水分解はその名称の通り、水と反応、分解することでその素材が全く性格の異なるものになってしまうのです。一度分解したものは対処療法では元に戻すことは出来ません。水に直接濡らすことがなくても、空気中には水分が含まれており、その量が多い(=湿度が高い)ほど、加水分解のリスクは高くなります。一般的に加水分解を遅らせる方法として、

①出来るだけ湿度が高い場所に保管しない 

②温度が高いと反応速度が速くなるため高温状態に置かない 

③素材を空気に触れさせないようケアクリームや撥水スプレー等でコーティングする 

④使う=周りの空気を流す 等が挙げられます。

いずれにしても加水分解を起こした素材は、DIYで再生できませんので、起きたことを受け入れて、どう使えるのかを考えるのが良いと思われます。

訳ありのバイク用メッシュジャケットを購入しました(・ω・)ノ

某バイク用品店で、新品なので激安だったワイズギアのYAMAHAメッシュジャケットを入手しました。

購入した当時、そのジャケットは製造後、既に4~5年は経過していたと想定されます。と言いますのは、付いていたタグの消費税表記が5%だったからです(;^ω^)。

タグ付きの新品です

激安だったのには当然訳があります。

・・・(;・∀・)・・・

問題の箇所を拡大します。

・・・(;゚Д゚)!!

合成皮革部分が、ものの見事に加水分解していますね。

ワイズギアの名誉の為に敢えて申し上げますが、もちろんこれは不良品でも何でもありません。加水分解は必ず訪れます。さらに製造後の年数や販売店の保管状態(高温多湿の倉庫等)によって、加水分解のスピードが速くなったりすることも、十分原因になり得るのです。よくあるケースが革靴の合成底で、新品を購入したのに、すぐ底材がボロボロに崩れてしまったというもの。これも長い間、在庫として寝ていた靴に良く発生する事例です。

管理人は加水分解した素材に関する事前知識を持っていたので、これを承知で大喜びでメッシュジャケットを即決、購入しました。合うサイズが残り1つでしたので、もし複数着あったら買い占めても良いと思ったくらいです( ̄▽ ̄)

それでは、加水分解した箇所を、どのように処理したのかをご紹介いたします。

それでは作業開始です('◇’)ゞ

加水分解した箇所を良く観察します。かなり進行していて、ちょっと触っただけでボロボロと剥がれてしまいます。これ、実は都合が良いのです(/・ω・)/

かなりきてますね(;^ω^)

合成皮革はポリエステルやナイロンの織布にポリウレタン樹脂を吹き付けて作られているものが多いので、樹脂がボロボロになっても、ベースの織布は劣化していないケースが大半なのです。なので、劣化した部分さえ取り除いて綺麗にすれば、そのまま使用することは物理的に可能です。

まず手でむしり取れる部分を取り除きます。

ここまでは簡単に除去できます

次に歯ブラシの毛先を使って、細かいカスを掻き出します。

強くこすり過ぎると、毛がねてしまうので、毛先の弾力を使って掻き出すようにするのがコツです('◇’)ゞ

裏地の中に加水分解した粉が入りこんでいますので、根気強く、丁寧に作業を続けます。

特に合成皮革が縫われていた箇所は、糸目の隙間や裏側にカスが入っていますので、特に丁寧に作業をします。粉まみれの歯ブラシが、いかにボロボロになってしまったのかを物語っています。

丁寧に作業しましょう(・ω・)ノ

段々と綺麗になってきました。裏地の色は濃い目のグレー色でした。裏地の色目は、大抵表地である合成皮革の色やトーンに合わせたものであることが多く、極端な色の違いはないケースが多いように思います。今回もまさにそうでした。万一希望の色と異なる場合、ポリエステル素材では難しいですが、ナイロン繊維であれば、酸性染料で色染めすることも不可能ではありません。但し、色によっては色ムラが発生することも覚悟の上になります。今回はもちろんそのままでOKでした( ̄▽ ̄)/

かなり綺麗になってきましたね。粉が飛びまくりますので、作業は玄関の外でやりました。

完成形が見えてきましたよー(*‘∀‘)

頃合いを見て濡れ布巾で粉を拭き取り、乾燥させます。除去が甘かった箇所を再度歯ブラシで掻き出し、又濡れ布巾で拭き取りを繰り返した結果、こんなに綺麗になりました(・ω・)ノ

絶妙なグレー色の下地だったので、正直合成皮革だった時よりも、こちらの方がずっと管理人の好みに合っていたので、とても嬉しい誤算でした(*’▽’)

おおーー(=゚ω゚)ノ

合成皮革のみで作られている製品の場合、流石に全てを除去すると全くの別物になってしまいますし、加水分解が中途半端に進行している場合は、綺麗に除去できない場合もあるかと思います。もちろん捨てるという選択肢はあるのですが、全く別物として生まれ変わらせるという選択肢もあるように思います。

実は管理人、過去頂いた合成皮革の薄手の手袋を衣装ケースの奥にしまいっぱなしにして、物の見事に加水分解でボロボロにしてしまった経験があります。その時にダメ元で加水分解した箇所を綺麗に除去したところ、滑りの良い下地で出来た比較的生地が薄めの手袋に変身したのです。その手袋は冬場のバイク用インナーグローブとしてしばらく活躍し、今は寒くなりかけた時の自転車用手袋として使っています。これです↓

元が革手袋のような意匠であったとは到底思えませんね('ω’)

この経験があったので、合成皮革の加水分解を綺麗にするやり方を事前に学んでいましたので、結果ラッキーなお買い物が出来ました(*´▽`*)

まとめ

加水分解した合成皮革部分を綺麗にする方法をご紹介いたしました。

何に使われているのか、どのように、どれくらいの面積で使われているのか等で、出来る出来ないはあるかと思います。もし可能性があるのであれば、試しにトライしてみるのも良いかと思います。捨ててしまうのは簡単ですが、結果使うことが出来るのであれば、元の姿とは異なった唯一無二のもので、愛着すら沸くかもしれません( ̄▽ ̄)/