【XJR1200&1300】低年式バイクは特に注意!( ゚Д゚)!! クラッチマスターシリンダーのオーバーホール方法です(/・ω・)/
はじめに
愛機XJR1200のクラッチは、中古で入手した時から切れはあまり良くなく、クラッチフリクションプレートを交換後に一気にそれが加速。レバー部調整でだましだまし乗ってきたものの、ここしばらくで特に酷くなってきました。考えられる最も多い原因はこちらですね↓
【XJR1200&1300】ほぼ持病です(゚Д゚;) クラッチレリーズからのフルード漏れ補修方法です(/・ω・)/
クラッチ切れが悪い原因は、こんな意外なものもあります↓
【XJR1200&1300】クラッチが切れない意外な原因をお話しします/(゚Д゚;)
すぐ出来るものから片っ端から潰してきましたが、あと症状からして考えられる原因は、残り一つだけ。それが、
『クラッチマスターシリンダーの油圧不足』
です。マスターシリンダーの内部にあるゴム製のカップが劣化し、圧力が逃げてしまっているのが原因と想定されますので、解決策は内部パーツ交換含めたマスターシリンダーのオーバーホールになります。
ではクラッチマスターシリンダーのオーバーホール方法についてご紹介します(/・ω・)/。
オーバーホールに必要な工具はこちら( `ー´)ノ
クラッチマスターシリンダーのオーバーホールに必要な工具はこちらです。メガネレンチは全てソケット&スピンナハンドルでもOKです。逆にその方が作業は効率的に進みます。
・2番プラスドライバー・・・・・・リザーバキャップのビスを外します
・10mmメガネレンチ・・・・・・クラッチレバーを外します
・12mmメガネレンチ・・・・・・フルードホースを外します。
・8mmスパナ・・・・・・・・・・ブリーダープラグを緩めます。
・5mmのヘックスレンチ・・・・・シリンダーを留めているプラケットを外します。
・先が細めのプライヤー・・・・・・ゴムのダストブーツを取り出します。
・ホース付きフルード受けボトル・・フルード排出、クラッチレリーズ内のエア抜きに使用。
・スナップリングプライヤー・・・・マスターシリンダー内スナップリングを外します。先端は1.3mm。
・タイラップ・・・・・・・・・・・ブリーダープラグに接続したホースを固定。
・シリンジ・・・・・・・・・・・・フルードを吸引するのに使用。
作業する前はブレーキフルードが付着してしまうことを想定し、タンクやフェンダー等、塗装されているパーツにはタオル等でカバーしておきましょう。フルードが付着すると、ほぼ間違いなく塗装は剥げます。管理人、過去痛い目に遭っています。
まずクラッチマスターシリンダーを外します(・ω・)ノ
クラッチマスターシリンダーを外すには、フルードを抜かねばなりません。
フルードはクラッチレリーズに付いているブリーダープラグから抜きます。フルード交換用に専用のボトルが用意されていますが、管理人はペットボトルにシリコンホースを繋げたフルード受けに流し込んでいます。要はこぼすことなく抜いて、ボトルに溜めれば良いだけなので。ただ以前ブリーダープラグにホースを接続するゴムパーツだけは単体で購入し使ったことがあるのですが、ゆるゆるでフルードで濡れると即外れて、全く使い物になりませんでした。なので二度と使っていません。それ以降プラグにホースを繋ぐ際は、いつもタイラップで締め付けています。こんな感じ。
よほどのことがない限り、抜けません(・ω・)ノ。やっぱ、これ最強!もちろん余分な箇所はカットします(・∀・)。
ブリーダープラグは大きなトルクで締まっていませんので、スパナを使って緩めます。緩めたらクラッチレバーをニギニギして、フルードを排出します。
リザーバーキャップを留めているビスを外します。
一度も外したことがなかった場合、ここのビスはかなり固く固着している場合が多いです。ドライバーは2番を使用し、しっかり押しながら回さないと、ビスが舐めます(;´∀`)。一旦舐めると外すのにえらく余計な時間がかかりますので、ご注意下さい(・ω・)ノ。
リザーバーキャップを開けたら、中に排出し切れなかったフルードが溜まっていると思いますので、これをメリヤスクロスで吸い、拭き取ります。
次にユニオンボルトを外します。別名バンジョーボルトとかオイルボルトとか呼ばれている、中をオイルやフルードが流れるようになっているボルトです。
ここを外すことはマスターシリンダーのオーバーホール以外はないかもしれません。30Nmというかなりのトルク締め付けられていますので、マスターシリンダーがハンドルに付いている間でないと、外すのにえらい苦労することになります。
又これを外した瞬間、当然ブレーキフルードが垂れたり、飛び散ったりする恐れがあります。ブレーキフルードは塗装の剥離剤の代用品としても使用されるくらいですので、作業はくれぐれも慎重にやることを、強くお勧めします(-ω-)/
メガネレンチで外せますが、管理人は12mmソケット&スピンナハンドルで外しました。
緩んだら、ボルトの下側をクロスで覆いながら、指で回して外します。
ホースの両側、ボルトとタンクの間には金属製のシーリングワッシャーがそれぞれ1枚の計2枚入っています。
本来は新品に交換ですが、手配を忘れてました(;´∀`)。耐水ペーパーで面を整えて再利用しましたが、結果漏れおらず、ラッキーでした(・ω・)ノ。
ボルトのサイドと下には穴が開いており、中をフルードが通っているのが分かります。
こちらはホース側です。
こことボルトのサイドが繋がっている訳ですね。
リザーブタンクを外すのに邪魔になるミラーを先に外します。
5mmのヘックスレンチ又はヘックスソケットでプラケットを外します。
クラッチレバーに付いている配線カプラーを忘れずに外します。
確かこの配線は、ギアが入っている時にクラッチを握らないとエンジンがかからなくする配線だったと思います。
外れました。まだ先は長いですねー(^-^;
クラッチレバーを外します。裏側の10mmナットを外します。
レバーを留めているボルトは太目のマイナスドライバーで外すようになっています。
一円玉を差し込んでみるとピッタリ入ります。一円玉の厚みは1.5mmですので、この厚みのものであれば回せます。手持ちのコインドライバーでもぴったりでした。管理人の場合は、以前キャブレターのメインジェット用に自作したマイナスドライバー(先の厚さは1.4mm)を使用しました。
因みに自作の方法を紹介した動画はこちら↓
ジェット用に作りましたが、本来目的以外で使ってばかりです。役に立っているので、結果良かったです(*^。^*)。
外したレバーのベースにロッドがくっついていました。
ロッドは金属パーツですから、そう簡単に摩耗することはないかと思いますが、無交換で使ってきたロッドやベースパーツがどれくらい摩耗しているのかを確認すべく、新品パーツをオーダーすることにしました。
ロッドのベースパーツはレバーの穴にはまっているだけなので、上から押せば簡単に外れます。ブレーキレバーをリザーバータンクに留めていたボルトを使って、下に押し出しました。
外したロッドとロッドを押すベースパーツです。果たして摩耗しているでしょうかね(;´∀`)
これでリザーバータンク単体になりました。
この後は屋内のテーブルの上で作業します。