【XJR1200&1300】ヘッドカバーガスケット交換方法です ヘッドカバーの塗装も一緒にやりました(‘◇’)ゞ
ガスケットを組み込みます(-ω-)/
良くヘッドカバーのガスケットを取り付ける際は、液体ガスケットを塗布する必要がない、かえって液体ガスケットのカスがシリンダー内部に落ちて、不具合の原因になってしまうとの情報を聞くことがあります。一方で、適正量の液体ガスケットを塗布する方が、オイル漏れの確率が減るとの意見も聞かれます。乗る頻度や回るエンジンの回転数等、条件は様々かと思いますので、一概にどれがベストであるとは言えないかと思いますが、管理人的には液体ガスケットを、シリンダー側には薄ーく塗ることにしました。
一方、ヘッドカバー側には液体ガスケットの塗布は必要になるかと思います。と言いますのは、ガスケットはヘッドカバー側に取り付け、最後にシリンダーヘッドに被せて取り付けますが、ガスケットをヘッドカバーにそのまま取り付けただけでは、カバーを裏返すとすぐ『ベローン』と落ちてしまうのです。なので、ヘッドカバーにガスケットを落ちないように貼り付けなければならず、接着剤の役割として液体ガスケットを使用するのが不可欠になるかと思います。
こちらはシリンダー側です。古い液体ガスケットが残っていました。前回液体ガスケットを塗布したということは、一度漏れた履歴があるようですね。残っていたガスケットはパリパリになっていて、これでは漏れて当然ではないかといった状況でした(´゚д゚`)。とりあえずクロスでちょっと拭いただけでしたが、簡単に綺麗に除去出来ました。
本来であればオイルストーンを使って、面を綺麗に整えるべきかと思いますが、実はこの時、まだオイルストーンを持っていなかったのです。素人丸出しですね(;´∀`)。
続いてヘッドカバー側です。
古いガスケットが溝に入り込んでいます。ヘッドカバーに傷をつけてしまわぬよう、先が丸くなだらかななっているホースリムーバーをつかって液体ガスケットのカスを取り出しました。
新しいガスケットをセッティングします。ガスケットのこの部分に繋ぎがありますが、ここはカットします。
ガスケットがはまる窪みに、液体ガスケットを薄く塗布します。柔らかいヘラのようなものが塗布するのに便利なので、先ほど切り取ったガスケットの不要部分をヘラ替わりに塗布してみました。使い勝手はちょっと微妙って感じでした。
表面を薄くならします。
フチにはみ出した箇所も、綺麗に拭き取ります。
ガスケットをはめていきます。
はみ出していないかをチェックします。大丈夫ですね( `ー´)ノ。
ドライヤーで熱をしっかり入れている為、ベタツキは一切ありません。
続いてシリンダーヘッド側に液体ガスケットを塗布します。
お勧めの液体ガスケットはこちらです↓。クランクケースカバーにも使用しており、使いきりタイプですが、これ一つで十分な量があり、足りなくなることはまずありません。液体ガスケットは空気中の水分と反応して固まるので、一旦蓋を開けてしまうとかなり強く蓋を閉めていても、固まって使い物にならなくなるケースが多く、結果無駄となり買い直しとなってしまいます。なので、これとても便利なのです(;゚Д゚)。
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塗布する前にシリコンオフでしっかりと拭き、十分に乾燥させます。
シリンダーヘッドの外側から液体ガスケットをちょんと付けます。
それを指で薄ーく伸ばします。こうすると加減が分かりやすく、薄く塗布しやすくなるかと思います。液体ガスケットは黒いものの方が、どれくらいの厚みで塗布出来たのかが分かりやすいので、無色よりも黒のほうが良いのではないでしょうか。下地が透けて見えるくらいの厚さにしておきました。
ヘッドカバーを取り付けます。
狭い隙間に入れ込まなくてはならず、特にカムチェーン上部に上手く被せるのには細心の注意を払う必要があります。お勧めはヘッドカバーを外した際に、被せる時のやり方を何度かシミュレーションしておくと、上手に出来るのではないかと思います。
ボルトのラバーマウントを取り付けます。
トルクレンチで規定値の10Nmで締め付けます。
※ご参考までに、XJR1200&1300の主要ボルトの締付トルクの値はこちらからどうぞ↓
XJR1200&1300】DIY整備では不可欠! サービスマニュアルに記載されている主要ボルトの締め付けトルク値情報です('◇’)ゞ
締め付ける順番は、サービスマニュアルでは特に指定されていませんでしたが、シリンダーヘッドを締め付ける順番に倣って締め付けることにしました。下記シリンダーヘッドのボルト締付の順番です。今回は黄色丸の順番で締め付けました。