椎の実が自然にアルコール発酵 知らぬ間に『酒の実』に変身していました(;゚Д゚)

おやじの料理

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はじめに

我が家では秋になると椎の実を採ってきて、炒ったり、椎の実ご飯にしたりして、秋の味覚を味わっています。採ってきた実は良く洗い、乾燥後にペットボトルに入れて、炒る度にここから取り出しているのですが、去年は食べきらずに少し残してしまった実を、ボトルに入れたまま台所の食器棚に置きっぱなしにしてしまいました(;´∀`)最後にこれを開けたのは、確か今年の1月上旬頃で、収穫後2か月程経過していましたが、普通に食べられたことに驚き、こういったドングリ類は保存食として最適なのだなと感心したものでした。本来はその時点で食べきるか、冷蔵庫に保管すべきでしょうが、またもやそのままにしてすっかり忘れてしまっていたのです。

今年も9月に入り、そろそろ木の実が生りだす頃だなと思った際、そのままにしていた椎の実をふと思い出しました。流石にカラカラに乾燥しているか、腐ってしまっているか、ちょっと躊躇いながら蓋を開けてみると、いきなり、『プシュッ!!』と音がしたのです。まるで炭酸飲料の蓋を開けた時のようでした。うわ~、腐ってガスが発生してしまったのかと思った次の瞬間、かなり強い臭い、いや香りが立ち上って来たのです。

果たして、中の実はどうなっているのでしょうか(;・∀・)

それは何度も嗅いだことのある身近なものの香りでした。まさしく『日本酒』そのもの(;゚Д゚)次の瞬間悟りました。そう、椎の実が発酵して、アルコールが生成されたに違いないと(*‘∀‘)

実をボトルから取り出してみました。外見は採った時とほどんど変わっていません。が、実の匂いを嗅いでみると、日本酒の強い香りが漂っています。中はどうなっているのか、早速割ってみることにしました。

因みに採ったばかりの実はこれ。乳白色の綺麗な色をしていて、生のままでもほんのり甘く、美味しく頂くことが出来ます。

園芸バサミを使って割ります。

中はこうなってます。ちょっとおどろおどろしい色ではないでしょうか?更に殻から取り出して・・・

ピンボケ、失礼しました(;´∀`)

実を割ってみると、割れ口はなんと言いましょうか、そうまるでスモークチーズのような色合いですね(;´∀`)実はわたくし、体質的にお酒が合わない下戸なので、『試しに食べてみて』と、家内にお願いしたところ、『結構です』と普通に拒絶されてしまいました。仕方ないので、まあこれくらいの量なら全然大丈夫だろうと、意を決して食べてみました。・・・・・・・

何ということでしょう!味は日本酒の味、そのものではないですか!臭みや苦み等は一切感じず、例えるならピーナッツを日本酒に漬けこんで少し柔らかくなったらこんな感じになるのでは?わたしの場合、たった一粒しか食してないのに、少し酔っぱらってしまったように感じましたので、アルコール度数もかなり強いのではないかと推測されます。

収穫したての椎の実は、殻ごと炒って食べると美味しいので、試しにこれも殻ごと炒ってみることにしました。

収穫したての実だとそんなに激しく弾けることはないのですが・・・

弾けましたね。実はいつも通りに炒ったらとんでもなくはじけ飛んだので急遽ガラス蓋をして撮影したのです。

殻が乾燥しきって固くなっている為かもしれません。殻が割れたら出来上がりです。

炒った実はこちらです。色が明るめなコーヒー豆のようです。

又ピンボケ( ゚Д゚)

割ってみるとこんな感じ。で、食べてみると、微妙にお酒の味も残っていて、採りたての実よりも旨味が増しているように感じました(=゚ω゚)ノ。

更にピンボケ(;゚Д゚)

椎の実を発酵させて食べるのは聞いたことがなかったので、これって凄い発見じゃね?って思い、調べてみましたら、椎の実を発酵させて猿酒をつくったり、焼酎をつくったりすることは、地域によっては昔から行われているようですね(;´∀`)。

まとめ

置きっぱなしにしておいた椎の実が、ペットボトルの中で自然にアルコール発酵し、『酒の実』に変身していた出来事をご紹介しました。

今回酒の実が出来たのは、発酵の為に不可欠な酵母や活動に適した30℃以上の温度が猛暑により実現出来たこと、ボトルの蓋をしっかり閉めていたことで嫌気的反応に条件が合っていたこと等、偶然の産物なのかもしれませんし、もしかしたら当たり前の自然現象なのかもしれません。しかし自然の持つ力には素直に感動しました。この出来事に感謝すると共に、酒の実を確実に作ることが出来るレシピを完成させるべく、いろいろ試していきたいと思います。