踏んで曲がったメガネの丁番を直しました(;^ω^)
はじめに
ずっと前から愛用しているリーディンググラス、うたた寝の後に踏みつけて、テンプル部分が曲がってしまいました。正確にはフレームとテンプルを繋いでいる丁番部分のパーツが曲がってしまいました。
金属フレームであればゆっくり力を入れれば多少の歪みであれば戻ると思いますが、このリーディンググラスは樹脂製なので、無理に戻そうとすれば折れてしまう恐れが大です。しかし折れた訳ではないので、補修してみることにしました。
まずどんな状態なのかをバラシて確認します
曲がってしまった丁番部分がこちらです。
矢印の方にパーツが曲がってしまっているのが分かります。
違う角度から見ても、口が開いてしまっているのが良く分かります。実際テンプルを動かすと、ぐらぐらです。
メガネ用の精密ドライバーを使って、テンプルを外します。
サイズはぴったりでした。
ネジがなめないように、慎重に外します。
外すと、曲がり具合が一層際立ちます。
これ、直るか・・・・?(;^ω^)
では直してみましょう
過去の経験から、このフレームの樹脂は、高い温度で軟化し、冷ますと硬化する特性があるように思われます。
熱を加えて徐々に曲げを戻し、冷やせば恐らく直る可能性が大です。熱を加えるのには、ヘアードライヤーを使用します。温めながらプライヤー(ペンチ)で圧力をかけて戻すことにしました。
温めてから挟むと力の入れ具合が分かりにくく、元に戻る感覚が掴みにくいので、プライヤーで挟みながら少し力を入れ続け、そこにドライヤーの熱風をあてることにしました。
熱風を当てて少し経つと、なにかしら『ぐにっ』という感覚伝わってきて・・・
一気にここまで戻りました(*´▽`*)
下図のような方向にプライヤーで掴み直して、再度熱します。
かなり戻ってきました。
フレームの面と並行になるよう、更に微調整を咥えます。
更に違う角度から挟み、更なる微調整をします。
確認します。
テンプルに付いている丁番が、ピッタリはまるようにした方が良いので、気持ち開きを狭くします。
やり過ぎないように、慎重に作業します。
出来ました(´▽`)
確認します。いい感じ?
角度を変えて確認。
いいんじゃないでしょうか(*´▽`*)
冷えてから触ってみると、かなりガチッとしています。思った通りでした。
テンプルをビスで取り付けて、補修完了です(/・ω・)/
ビスを元に戻します。
テンプルの中にバネが入っているタイプなので、ビスを入れ込むのに少々コツが必要ですが、上手く入りました。ビスが舐めないように、ゆっくり慎重に締め付けます。
修理完成しました。
曲がりは直っており、丁番部分を曲げてみても、全く違和感がありません。内側から、外側から確認しましたが、ほぼ完全に戻ったように思います。
まとめ
曲がり具合を確認した時は、かなりの曲がり様に、『こりゃ、駄目かも・・・』と思いましたが、思った以上に上手く直すことが出来ました。今回やったような熱を加えて軟化させる方法は、やり過ぎると当然素材がぐにゃぐにゃになって、取り返しがつかなくなる恐れがあります。
やる場合は一気に熱を加えるのではなく、少しづつ温度を上げて、素材の状態を確認しながらやるのが望ましいかと思います。素材が樹脂でなく、金属の場合も、温度を上げることで多少軟化し、曲がりやすくなるかと思いますが、素材によっては熱を加えることが一切ダメな場合もあるかと思います。
あくまで自己責任にてお願いいたします( `ー´)ノ。