入れすぎたエンジンオイル、入れすぎ分の少量を簡単に抜く方法です( `ー´)ノ
はじめに
エンジンオイル交換は、車やバイクをDIYで整備するのに最も多く行われている作業ではないでしょうか。抜く際はドレンボルトを外し一気に抜いて、新品オイルを規定量通りに入れ、車ならオイルレベルゲージで、バイクなら点検窓でチェックするのです。しかし、途中でエンジンを回してオイルを回しながら最終的なレベルをチェックするので、結果入れすぎになってしまったというケースはかなりあるかと思います。
一般的にエンジンオイルは少ないよりも入れすぎの方がヤバいと言われています。もちろん入れすぎたら抜けば良いのですが、抜くにはドレンボルトを緩めるか、オイル注入口から逆流させるしかありません。ドレンボルトを緩めれば、ドドッっとオイルは流れ出ますし、オイル注入口から出すにはスポイトみたいなものでちょっとづつ吸い出すしか方法が思いつかないのではないかと思います。つまり入れるのは簡単ですが、少しの量を抜くのは難しいのです。
そこで今回は入れすぎたエンジンオイルを、入れすぎた分の少量を簡単に抜く方法をご紹介いたします。
二通りのやり方をご紹介します( `ー´)ノ
やり方は下記二通りありますので、どちらが良いのかは持っている道具、もしくはお好みでお選びください(/・ω・)/。
①シャンプーボトルの頭を使ってポンピングで抜く方法
②ホースを使ってサイフォンの原理で抜く方法
それではまずシャンプーボトルの頭を使って抜く方法をご紹介します。
シャンプーボトルの頭を使って抜く方法です(・ω・)ノ
下記が準備するものになります。
・空のシャンプーボトル・・・100円ショップのもので十分です。
・ビニールホース・・・太さは購入したシャンプーボトルによって異なります。
・排出したオイル受け容器・・・紙コップでもオイルピッチャーでもあるもので十分
以上です。
それでは作業内容をご紹介します。
それでは入れすぎ分を抜きますよ(・ω・)ノ
今回は管理人が乗っているXJR1200をドナーに解説させて頂きます。
多くのバイクはクランクケースからオイルを流し入れて、最終的には点検窓でオイルレベルを確認します。XJRもこの方法です。入れすぎたオイルは、このエンジンオイル注入口から抜きます。
準備したシャンプーボトルのポンピングパーツを外します。上の黄色○部分ですね。
外したポンピングパーツの吸い上げ用パイプの口径がぴったりはまる内径のパイプを用意します。
オイル関連に使用するので本来は燃料ホース等が最適かとは思いますが、継続的に使用する訳ではありませんし、高熱のオイルに使用するのでもありませんので、それなりにしっかりしたホースであれば何でも良いのではないかと思います。
私がいつも使っているのは口径がぴったりだった、細めの水道用耐圧ホースです。それを吸い上げ用パイプにねじこみます。ホースの長さは入れたオイルに間違いなく沈めることが出来る長さに調節します。バイクの場合はそんなに長さは不要ですが、車の場合は少なくともオイルレベルゲージよりも長くないとオイル内部までホース先端が沈みませんので、ホースをカットする際は注意が必要です。
次にエンジンオイル注入口にパイプを差し込み、ホースの先端を確実にオイル内に沈めたら、ポンピングをしてオイルを排出します。バイクの場合は点検窓を見ながら排出出来るので、特に分かりやすいですね(・ω・)ノ。車の場合はある程度排出したらパイプを抜き、都度レベルゲージで点検し、抜き過ぎた場合は再度オイルを入れ戻してください。
紙コップ等で受けた排出オイルは、廃油と一緒に処分するのが良いと思います。新品オイルなのだから再利用出来るんじゃないのというご意見も多いかと思いますが、管理人としては一度クランクケースに入れたオイルなのであれば、新品オイルのストックに戻すことで、新品オイルの劣化を促進してしまうような気がするのでやめた方が良いような気がします。実際に排出したオイルは既に黒っぽく変色してますし・・・(;´∀`)
これをやる際の注意点ですが、必ずパイプの先をオイル内に沈めないと、空気を吸ってしまいオイルを吸い上げることが出来ません。又ホースが太いと一回当たりに吸い上げる量はそんなに多くない為、ホースからなかなかオイルが上がってこず、何度もポンピングするはめになります。又太いホースだと内部が入り組んだクランクケース内に上手くホースの先を沈めることが出来ないケースも発生する恐れはあるのではないかと思います。
排出用具のお手入れをしましょう
せっかく揃えた用具なので、次回同様のトラブルが発生した時に再度使えるよう、手入れをしておきましょう。
ポンピングパーツは内部がオイルまみれですので、まず拭き取れる分はしっかりメリヤスクロス等でオイルを拭き取ります。
続いてホースの先端からパーツクリーナを吹き入れて、ホースの口まで溢れさせます。
その状態でポンピンします。パーツクリーナーはオイルを分解する働きがありますので、これを数回繰り返せばポンピングパーツの内部はかなり綺麗になります。何度もポンピングし、空気を通すことで乾燥を促進させます。
完璧を目指すのであれば、濃いめの石鹸水をポンピングしましょう。
石鹸水の界面活性効果により、オイル分は綺麗に落ちます。その後綺麗な真水を何度もポンピングすることで石鹸水をすすぎ流し、良く乾燥させておきます。
それでは次にホースを使ってサイフォンの原理で抜く方法をご紹介します(/・ω・)/。