スチーム時に白い粉を噴くアイロンを、分解・清掃で噴かないようにする方法です( `ー´)ノ

我流DIY

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はじめに

長い間使ったアイロンに必ずといっていいほど発生する、スチーム時の白い粉噴き。これは水分中の カルシュウムやらカルキやらが析出し、本体に溜まって、それがスチームの勢いで出てくるのが原因です。

しかしながら原因は分かってはいても、分解、清掃出来るようにはなっていないアイロンの場合、あまりに酷い状態になれば、買い替えるしか方法がないのが現状です。

どうせ買い替えるならダメ元と、分解・清掃してみましたら綺麗になり、粉噴きは全くなくなりましたので、やり方をご紹介いたします。今回作業したアイロンは東芝製のTA-FV52 コードレスアイロンです。東芝製アイロンは軽量、パワフルで気に入っています。品番が異なっていても基本構造は同じである可能性は大ですので、試してみる価値はあるかもしれません。

いずれにしても、アイロンは高電圧の電化製品です。素人による分解・清掃を想定した設計はされておりません。真似される方はくれぐれも自己責任にてお願いいたします。

それでは分解開始です('◇’)ゞ

目視確認出来るビスを片っ端から外していきます。

後から外した箇所や外し方が分かるように、作業する度に写真を撮っておきます。

外装の剥ぎ取りが終わりました。

ステンレスの蓋が、茶色のシーリング剤で密閉されています。この中に水が注入されてスチームが噴き出しますので、この中にカルシュウムが溜まりまくっているハズです。

スチーム室の上に付いている水の注入口パーツを外します。

狭い場所で作業可能な、薄型ビットラチェットでないとビスにアクセスできませんでした。

ビスさえ外せれば、パーツは簡単に外すことが出来ました。

シーリングを剥いだだけでは蓋はしっかりはまっており、簡単には外せませんでした。

やむを得ないので、スチーム噴きだし穴から六角レンチを入れて叩き、蓋を外しました。

外れた蓋の裏には、カルシュウムがびっしりです。本体側は思ったほどは溜まっていませんでした。蓋の裏のカルシュームは、見た目以上うに 厚みがあり、これが粉噴きの元凶であった可能性は大かと思います。

堆積物を落とします(-ω-)/

歯ブラシを使い、カルシュウムを溶かすお酢やクエン酸を使って、ひたすらゴシゴシこすります。

歯ブラシだけでは歯が立ちませんでした(;゚Д゚)

仕方がないので、ワイヤーブラシを登場させました(-ω-)/

蓋の裏はかなり頑固にこびり付いています。

ひたすらゴシゴシとこすり続けます(/・ω・)/

ようやく、ここまで落ちました( `ー´)ノ

外した際によじれてしまった蓋をプライヤーレンチで補正します。

プライヤーレンチにはギザがないので、こういった補修が得意なので持っていると便利な工具です。プライヤーレンチが無い場合は、キズが付かないように蓋との間にプラスチックや金属の板を噛ませながら大型ベンチで挟みながら修正すると良いように思います。


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元通りに組み立てましょう(/・ω・)/

蓋を本体にはめ込み、シーリングします。

シーリングには弾性シリコーンゴムである信越シリコーンの一液性RTVゴム KE45を使用しました。エンジンのヘッドカバー取付け時のシーリングにも使用している優れもので、耐熱温度は250℃です。以前管理人が、愛機XJR1200のエンジンヘッドカバー交換時には実際使用し、全く問題がなかったことは経験済。アイロンの高温度(210℃前後)くらいなら問題ありません。

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カラーはブラックを使うようにしています。無色だとどこに塗布したのか分からなくなることがあり、特に薄く塗布した際には塗布出来たかどうかすら全く分からない場合があります。目立つ場所だと見た目が微妙ですが、性能発揮と確実な作業を優先するのであれば、ブラックが良いように思います。

圧力が高くなる場所ですから、しっかりと厚めにタップリ塗りこみます。隙間があいているとそこから蒸気が噴き出てしまいますので、きちんと慎重に作業してください。

このゴムは乾燥して固まるのではなく、空気中の水分と反応して固まりますので、空気が乾燥している冬場ではなかなか固まらないのが難点です。冬場は加湿器で湿度を上げて硬化促進をするのが良いかもしれません。

完全乾燥後に元通りに組立てた後、スチームを使用してみました。蒸気が漏れることはなく、又粉噴きは一気に解消され、全く出なくなりました。

これで色の濃い洋服にスチームを使う時、気にせず作業出来るようになりますねー(^o^)丿

まとめ

アイロンのスチーム時に噴き出してくる白い粉が出てこないよう、分解・清掃する方法をご紹介いたしました。

原因となるカルシュームは使用頻度により期間は異なるものの、再度溜まってくるのは間違いないかと思います。その時にまだアイロンが元気なようであれば、又同様の作業にて改善したいと思います(/・ω・)/