カーエアコンのガス漏れ発生 その② ~真空引き、ガス補充編~

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愛車Y31グロリアのカーエアコンのガス漏れ。ほぼ原因は特定出来ましたので早速元の状態に戻します。

原因特定に至る『その①』はこちら↓

カーエアコンのガス漏れ発生 その① ~原因特定の初動と匠を再訪編~

それでは作業内容をご紹介します( `ー´)ノ

ツバキ放熱さんで漏れチェックをしていただいた低圧配管を元に戻します。配管を外した時のOリング ↓ ↓ ↓

これは新品に交換、R12用のコンプレッサオイルを塗布し、元通りにクローフットレンチとプライヤーレンチでで取り付けます。

ここは何と27mmというナットになります(-_-メ)

実はクローフットレンチもプライヤーレンチも、エアコン配管の脱着の為に入手したのです(笑)。

続いてエアコン配管の真空引きをします。セッティングはこんな感じ。

マニホールドゲージからのチャージングホースは、低圧サービスポートに青、高圧サービスポートに赤、黄色は真空ポンプに繋ぎます。

サービスポートに付いているムシのピンを押さないとガスが入りませんので、チャージングホースのピン押しが付いている側を繋ぎます。

真空ポンプを作動させる前に、必ずこのキャップを外しておかないと、このキャップが『ポンッ!!』って空気銃の弾みたいにすっ飛んでいきますので、要注意です。


マニホールドゲージを使ってガスを入れます(・ω・)ノ

マニホールドゲージのゲージの低圧、高圧ダイアルを全開にします。

真空ポンプを作動させると、どんどん低圧ゲージの値がマイナスになっていきます。ポンプのパワーによっては下がる負圧の値は異なるようですが、うちのポンプの場合はここで下がるのが止まります。

真空引きをする目的は、配管内部の水分除去です。空気中の水分を完全に除去しておかないと、配管内部温度がマイナスになることでその水分が氷結し、配管内部を氷が駆け巡ることで詰まり、不具合を起こしてしまうからです。特にR12フロンガスを使っている場合は、水と反応して塩酸が生成され、配管を腐食させてしまう恐れが大になります。

通常は最低15分ほど真空ポンプを稼働させて配管内を乾燥させるのですが、リキッドタンクにも水分が吸着されているはずですので、約1時間程ポンプを稼働させました。

ポンプのスイッチを切る前に、必ず高圧、低圧のダイヤルをしっかり閉じます。これで真空がキープされるはずです。スイッチを切ったら、最低でも1時間以上そのまま放置し、ゲージの針が維持されているかどうかを確認します。万一プラスに戻ってしまったら、配管ラインのどこかに空気を吸っている箇所があり、そこからガスが漏れてしまうことになります。

約1時間後のゲージは・・・・

全く変化なしでした。恐らく漏れはないかと思います(=゚ω゚)ノ

次にガス補充をします。R12の代替ガス『Air Cooling』を使います。『南極の冷風』と表現されるR12と比較すると冷えレベルは低いですが、如何せんR12はガス単価が相変わらず高いので、今回から変更することにしました。

繋いでガスを出したら、黄色のチャージホース内に入りこんでしまった空気をガスで押し出し排出する『エアパージ』をする為、ゲージに付いているここのピンを押します。 

凄い勢いでガスが噴出しますので、要注意です。

ガス圧がかかっていないとコンプレッサーは作動しませんので、エンジンは止めたままで作業をします

ガス補充は低圧側から入れますので、ゲージの低圧側ダイヤル(青のL表示)を全開にします。するとガスが入りだし、ガス缶が一気に冷たくなりますので、手で温めたり、振ったりしてガスを入れていきます。ガスが入り切ると、冷たかった缶が急に温かく感じますのですぐ分かります。

二缶目からはエンジンをかけ、エアコンスイッチを押しコンプレッサーを作動させ、設定温度を最低の18℃にします。ガスが入るにしたがって、ゲージの圧力がどんどん上がっていきます。

二缶目を入れ切った時のゲージ値は、高圧が13.4kgf/cm、低圧が2.6kgf/cm2でした。目安の適正ガス圧は気温30℃の条件下で、高圧12~16kgf/cm、低圧2.0~2,5ですので、ほぼ範囲内に入りました。

使用した缶は2缶、R12の時には3缶でした。この代替ガスは使用する量がR12と比べると少ないと聞いておりましたので、まさにその通りだったことになります。

車内ルーバーからの冷風は、やはりR12と比較すると冷えが弱いように思いますが、必要十分かと思います。R12が冷えすぎなのです(笑)。


まとめ

これで今年の夏もグロを乗ることが出来ますので、嬉しいですね♪(*´ω`)/

※カーエアコン関連は高圧ガスを伴う整備になります。大きな危険性を伴う作業になりますので、ご自身でされる場合には、くれぐれも自己責任にてお願いいたします。

↓ ↓ ↓ カーエアコンのガス漏れ発生 その① ~原因特定の初動と匠を再訪編~はこちら

カーエアコンのガス漏れ発生 その① ~原因特定の初動と匠を再訪編~