【XJR1200】リアホイールの脱着方法 ~リアホイール周りの整備に役立ちます~

XJR1200、1300の整備

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チェーン交換やスプロケット交換、もちろんタイヤの組み換え等には、リアホイールの脱着は不可欠ですね。このリアホイール脱着が出来ると、色々な整備が出来るようになりますので、やり方を知っておくと良いかと思います。

リアホイール脱着に必要な工具、準備しておくもの

以下、私が作業する際に準備しているものです。※下記リンクは私のYouTubeコンテンツにリンクしています。

・ソケット ・・・12mm、24mm

・スパナ ・・・12mm × 2本

フレックスハンドル ・・・差込角1/2のロングタイプ、差込角3/4のレギュラータイプ

トルクレンチ ・・・150Nmで締め付けられるもの

・プラハン

ノギス

・トレイ ・・・工具置き用と外したパーツやボルト置き用

・パーツクリーナー又はスプレーボトルに入れた灯油 ・・・パーツや汚れた手を綺麗にするのに便利です。

・ ウェス ・・・捨てるTシャツを再利用。素材のメリヤスは油を良く吸ってくれます。

それでは脱着方法をご紹介しましょう( `ー´)ノ

フロントタイヤを上げる場合には、別途フロントスタンドが必要ですが、XJRにはセンタースタンドが付いていますので、リアタイヤの脱着であれば、スタンドをかければOKです。

リアホイールの構成図です ↓ ↓ ↓

まず、リアキャリパを外します。12mmボルト2箇所のみで留まっています。こういったボルトを外す場合は、大抵スピンナハンドルを使っています。緩んだあとは画像のようにボルトとハンドルを一直線にすれば、ドライバーのようにクルクル回せるので、作業効率が極めて高いです(/・ω・)/

外れたキャリパーは器に入れておきます。

本当はボルトやナット入れなんですけどね・・・(;´∀`)

ホイールアクスルナットを緩めます。ナットは24mmです。このナットは150Nmという、かなり大きな締付トルクで締めてあるので、メガネレンチ等では緩まないか、半端なく苦労するケースが多いかと思います(経験済)。いつも使っているのは伸縮式のスピンナハンドルです。最大長が65mmありますので、これで緩まなかったボルト、ナットは今までありません ( ̄▽ ̄)。

緩める際は『ジワ~』ではなく、一気に『グッ!!』っと緩めないと、ボルトがネジ切れてしまう場合がありますので、要注意です。

これも緩んだらハンドルを短くして、ドライバーのようにクルクル回せます。

くるくるくるくる・・・

XJR1200&1300】DIY整備では不可欠! サービスマニュアルに記載されている主要ボルトの締め付けトルク値情報です('◇’)ゞ

チェーンの張りを調整するロックナットとアジャスタを緩めます。ナットは12mmです。アジャスタが動かないように固定しているロックナットをスパナで緩めますが、その際アジャスタをもう一本のスパナで固定をしておきます。これはタイヤの左右両側に付いていますので同じように緩めておきます。

タイヤを下から足を使って持ち上げるようにし、プラハンで叩いてアクスルシャフトを抜きます。シャフトを抜くとチェンプラー(上記構成図18、19)が外れますので、下に落とさないように注意して下さい。

お見苦しい足、失礼します・・・(;´∀`)・・・。

タイヤのスリップサイン、思いっきり出とるし・・・(;´∀`)

シャフトを抜くとタイヤが落ちてきます。スイングアームとの接地箇所には、左右両側にカラー(上記構成図29、30)がはまっていますので、取付け時には入れるのを忘れないようにします。

ホイールを前に押すようにすると、チェーンが外れやすくなります。チェーンは地面に落ちると砂等が付着してしまいますので、スイングアームに引っ掛けておくと良いかと思います。

これでタイヤを引き出すことが出来ました (´▽`)/

ホイールを取り付ける際には、両側のカラーやチェンプラーを入れるのを忘れないようにします。最初にスプロケットにチェーンを掛け、タイヤを足の上乗せて、持ち上げるようにし、左側からアクスルシャフトを入れます。入りづらい場合はプラハンで叩きながら少しづつ入れていきます。入ったらアスクスナットを仮締めします。ナットの下にワッシャーを入れるのを忘れないようにして下さい(゜_゜>)

チェーンの張りはチェンプラーをアジャスタを回すことで調整していきます。チェーンの張りは20~30mmです。調整出来たらアジャスタをスパナで抑えながら、ロックナットを確実に締め付けます。

チェンプラーの位置をノギスで測り、右側のチェンプラーも同じ位置になるようアジャスタで調整、ロックナットを締め付けます。

最後にアクスルナットを本締めします。駆動に関わる重要部位になりますので、必ずトルクレンチを使用します。締め付けトルクは150Nmです。

最後にリアのキャリパーを元に戻して終了です。キャリパーを留めるボルトの締付トルクは35Nmです。

バイクを弄る際は、5~200Nmくらいまでをカバー出来るよう、トルクレンチを2本持っておくとほぼ全てのトルク管理が出来るのでお勧めです。

↓ ↓ ↓ 私が使っているトルクレンチです

まとめ

以上、XJR1200のリアホイール脱着方法をご紹介させて頂きました♪

走行距離が多くなると要交換になる消耗部品、これが意外と工賃が高いので、DIYで出来るとお財布に優しくなるかと思います。

※リアホイールの脱着は重要保安部品箇所の整備になりますので、DIYにて作業される場合は、あくまで自己責任にてお願いいたしますm(__)m。