【XJR1200&1300】リアディスクブレーキパッドの交換方法です( `ー´)ノ
では新しいパッドを組みましょう( `ー´)ノ
右側が入手した新品ですが、パッド面の面積は入手した方が広いようですね。これでブレーキの効きが良くなれば言うことなしですが、果たしてどうでしょうかねー(._.)・・・
厚みを比較してみました。
違うのは当然ですが、外した方のパッド、かなーりヤバかったのが良く分かります(;゚Д゚)。
新品パッドを取り付ける前に、パーツクリーナーでキャリパー全体を綺麗にします。フロントキャリパーよりは汚れ具合が少な目だったのが意外でした。
ブレーキパッドを入れる為にピストンを戻すと、リザーバータンク内のフルード液面が上昇し、間違いなく溢れてしまいます。
溢れてしまう分のフルードをリザーバータンクから抜きます。リアブレーキのリザーバータンクは、右側サイドカバーの裏側にあります。
ピストンを少しづつ戻します。戻しながら、フルードがリザーバータンクから溢れることがないよう、注視します。溢れそうならフルードを更に抜いてください。漏れたブレーキフルードがタンクやサイドカバー等の外装塗装面に付着すると、間違いなく塗装面がボロボロになります(;゚Д゚)。
戻すのに使用したのはプライヤーレンチです。ギザが無いのでピストンを傷つけることがありません。困った時のお助けマン的に使用するケースが多く、管理人が所有している工具の中で買ってよかったと思う筆頭工具です。
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左側は完全に戻りました。もう片方も同様に戻します。
ブレーキ鳴り防止の為に、ラバーグリスを塗布します。
いつも使用しているのはこちらのグリースです。ブレーキ分解整備専用グリースなので安心して使えます。
外したパッドに付いているシムを外します。
因みにフロントブレーキパッドには、このシムは付いていません。
シムの裏側にラバーグリスを塗布します。
新品のパッドにラバーグリースを塗布したシムを貼り付けます。
パッドに当たるピストン面にもラバーグリースを塗布します。
パッドをセットし、ピンで留めます。
進行方向側にシムが貼り付いた状態にしてパッドをセットします。
下記パーツ展開図ですが、No.12と13がシムです。進行方向側にシムが貼り付いているのがお分かりいただけるかと思います。
割ピンを取り付けます。
割ピンの頭を下に回します。ソケットレンチを使う場合は、5.5mmです。簡単に回転するので、プライヤーで軽く挟んで回すことも可能です。ピンを回したらプラスチックのカバー取り付けます。
キャリパーを元に戻して、取付けボルトを締め付けます。戻す際はホイールにキャリパーをぶつけないよう、ご注意ください。ホイールの塗装が一気に剥げます(; ・`д・´)。
キャリパー取付けボルトの締付トルクはXJR1200(’94年式)が35Nm、XJR1300(’98年式)が40Nmです。これはサービスマニュアルに記載されている値で、トルク値が異なるのはブレーキキャリパーの違いによるものかと思います。管理人のXJR1200は初期型で、次の方からライセンス生産のブレンボ、通称『ヤマンボ』に変更となっているので、それが理由なのではないかと思います。
※ご参考までに、XJR1200&1300の主要ボルトの締付トルクの値はこちらからどうぞ↓
XJR1200&1300】DIY整備では不可欠! サービスマニュアルに記載されている主要ボルトの締め付けトルク値情報です('◇’)ゞ
キャリパーのボルトを締め付け終わったら、ブレーキペダルを数回踏んで、パッドをディスク面にぴったりと押し付けます。
規定の量までブレーキフルードを足して、リザーバータンクの上蓋を戻したら終了です。
今回のパッドは特にスポーツ走行やサーキット走行用というのではありませんので、昔で言う『パッドの焼き入れ』は不要です。ただ新品のパッドはディスク面との擦り合わせが出来ていませんので、当然効きはかなり悪いです。その為、擦り合わせを目的としての慣らしは必要かと思います。
管理人のやり方は、速度をあまり上げずに最初は軽く、少し引きずるようにブレーキを何度か掛けて数キロ走り、後はブレーキの効きが悪いという認識で普通に走ります。その状態で約100Kmを走ったら思いっきりフルブレーキングをして、問題がない様であれば慣らしは終了としています。これが正しいかどうかは、パッドの素材、種類にもよりますので何とも言えません。管理人の自己満足かもしれません(;・∀・)。
このやり方で慣らしを終えた結果、以前のパッドと比較して明らかにブレーキの効きが良くなりました。激安で入手したパッドでしたので、一安心です。これで耐久性もそれなりであれば言うことないです(´∀`*)ウフフ。
まとめ
管理人の愛機である’94年式XJR1200のリアブレーキパッド交換のやり方についてご紹介しました。
ブレーキパッドはエンジンオイル交換とは異なり、スポーツ走行、サーキット走行等が無い限り、交換頻度はそれほど多くないパーツであると思います。逆にすぐ減ってしまうようであれば、ピストン固着によるブレーキパッドの引きずり等を疑った方が宜しいのではないかと思います。パッドの交換時、ピストンの戻りがかなり悪く、戻る際に引っ掛かったような感じでスムーズさに欠ける場合、ピストンの固着の恐れが大かと思いますので、キャリパーのオーバーホールを検討してみては如何でしょうか?
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